はじめに
株の勉強のために本を読んだり、上手い人に会って手法を教わったりすると、何故か直後自分も勝てるような気がするのにいざやってみると現実はそううまく行かない。
これは相場に限らずほとんど全てのことに当てはまると思います。
主に書籍や論文からの知識、その習得方法についてまとめてみました。
知識とは何か?
そもそも勉強して得る「知識」とは何か。
私は知識は記号化された情報だと思います。
つまり有象無象の様々な現象を言語化し、記録したものだと思います。
あるいは様々な場でのルールそのものを記録したものという事もあるでしょう。
知識は何故必要か
知識が必要な理由を列記します。ここに繋がらない知識は不適切である可能性があります。
不適切とはつまり「明らかな誤りである」「自分の使える段階を超えており理解できない」事を指します。
1 結果の向上
経験、未経験の現象に対応するにあたり望ましい結果を引き出すため。
2 経験の記号化
自身の体験した過去を他者の言語で記号化し、再現性を付与するため。
3 現状認識の精度向上
ある知識を通してしか見えないまたは理解できない世界がある。己の経験の拡張を行い、自己肯定感を増し、精神の充足を得る。
何故書籍を読むのか
文学作品は除外、勉強目的の話です。
- 自分の現在の状況見直し
- 新たな知識の入手
- 自分の行動変容、パフォーマンス向上
上記の3点に尽きると思います。
これらを通して知識→行動→結果まで結びつかねば時間の無駄だと思います。
知識は前述の通り記号に過ぎないので認知の変容や行動変化につながる位置にいれなければなりません。
そのように深い位置に入れるものですから、原則いい書籍であることが必要
いい書籍とは即ち、
- 正しい事が書いてある
- 自分の現在の成長段階に適している
の2点を満たすものということになると思います。
実際に読む
ここからは知識を記憶に定着するための方法論です。
1 1周目
普通に読みましょう。気になったことをメモしておくといいでしょう。
2 直後
読み終えたら即全体のまとめを記載します。その際学びになったこと、印象に残った事を記載するようにします。読みながら取ったメモが役に立ちます。
文章は好きなときに見れるようにEvernoteに記録します。
3 24時間後
直後に書いたまとめを見出しつけたりフォントいじったりして読みやすく整えます。個人的にはここが一番大事だと思ってる。
4 1週後
まとめをもう一度読み返します。トレードならば学んだことを実践してもいいと思います。
5 1ヶ月後
再度まとめを読み返します。
その後もう一度本を読み返します。
ここまで通せば書籍を読んで入手した知識は記憶に焼き付いたと思われます。あとは実践で得た気付きなどをまとめに追記していけば身になるのではないかと思います。